抄録
1976年から1986年までの間に, 台湾で魚類およびその環境から分離された V. anguillarum 119株の血清型を, O抗原による凝集反応を元もとに調べた。その結果, 109株は7つの血清型 (T-O-I~T-O-VII) に分別することができ, そのうち90株がT-O-I型であった。残りの血清型の出現率はほんの僅かであり, 血清型の決められない菌株も10株あった。これまでに報告されている V. anguillarum の血清型と比較したところ, T-O-IがC(J-O-3)型, T-O-VがA(J-O-1)型, T-O-VIがB(J-O-2)型に対応した。