抄録
魚病に関連するVibrio属細菌7種について, 菌株を収集し, それらから抽出した染色体DNAを各種制限酵素で切断し, フィンガープリント法によりヌクレオチド分析を行った。その結果, V.anguillarumのserovar Cに属する3株の制限エンドヌクレアーゼによる切断地図は良く一致していたが, serovar A,BおよびCの菌株については密接な関係は見出せなかった。また, V.vulnificusではbiotype Aは概ね一致していたが, biotypeは菌株間で差異がみられた。