魚病研究
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ティアピアの血清と粘液が寄生性鞭毛虫Amyloodinium ocellatum の魚の培養細胞への感染性に与える影響
J.H. LandsbergS. A. SmithE. J. NogaS. A. Richards
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1992 年 27 巻 3 号 p. 163-169

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抄録
 寄生性鞭毛虫A. ocellatumを魚の鰓の培養細胞に感染させる系において, 鞭毛虫未感染のティラピア Oreochromis aureus の血清と粘液の感染阻止能力を測定した。血清濃度1.25%でも著しく感染を阻止し, 10%では完全に阻止した。粘液は血清ほど阻止能力はなかった。血清の加熱処理, ザイモザンおよびカラギーナン処理の結果から, 感染阻止には補体様因子の関与や示唆されたが, 他の因子が影響を及ぼしている可能性も考えられた。
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