抄録
1992年ハマチ養殖場において Pasteurella piscicida のフロルフェニコール(FF)耐性株が出現した。これら耐性株よりFFのみならずクロラムフェニコール, カナマイシン, サルファ剤, テトラサイクリンに耐性を有するRプラスミドが検出された。Rプラスミドの大腸菌への伝達頻度は供与菌当り 10-4から 10-6であった。FF耐性を有するRプラスミドは既知のP.piscicida 由来のRプラスミドと同一の DNA 構造を有し, 約4.3kbのBamH1断片上にFF耐性領域が存在した。