1994 年 29 巻 3 号 p. 171-175
養殖ハマグリ(Meretrix lusoria)から分離されたビルナウイルスを, 25℃で注射法(104.7, 103.7, 102.7TCID50/個体)及び浸漬法(106.0, 105.0, 104.0TCID50/ml)によってハマグリに感染させた結果, 注射法による累積死亡率はそれぞれ 37.5,32.5及び25%, 浸漬法では30, 25及び15% であった. 105.0TCID50/ml のウイルス液に浸漬感染後, 水温を25℃から33℃に上昇させると小型のハマグリでは死亡率が著しく上昇したが, 水温を低下させた場合には影響はみられなかった.