魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
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経口ワクチン投与法に関する開発の現状
A. E. Ellis
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1995 年 30 巻 4 号 p. 293-300

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抄録
 魚類を免疫する方法として, 肛門からの抗原の挿入法は血清抗体価を上昇させ防御効果も高いが, 経口投与法は効果が低いことが知られている。これは胃および腸前部において抗原が変性することによるものと考えられている。最近, 経口投与に際し抗原の変性を防ぎ, 最も効果の高いとされている腸後部で吸収させるため, 制酸剤や抗蛋白酵素を併せて投与する方法, 抗原をコーティングする方法, 微粒子に取込んだりアジュバントと混合して投与する方法などが試みられている。これら各種の経口ワクチンの投与法について最近の研究を紹介した。
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© 日本魚病学会
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