1997 年 32 巻 2 号 p. 117-120
異なる培養温度における A. hydrophila の菌体発育量とプロテアーゼ産生量を測定し, 両者それぞれの最適温度を求めて比較した。供試菌株を温度勾配養装置で培養し, 各温度における菌体量を濁度で, プロテアーゼ量を Bio-Rad DC アッセイ法で測定した。その結果, 培養上清のプロテアーゼは対数増殖終期に出現し, ほぼ定量に達すること, 菌体発育量とプロテアーゼ産生量とではピークを示す培養温度が相違し, 全ての供試菌株で前者の方が後者よりも高温であることが明らかとなった。