魚病研究
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大量死を伴う異常アコヤガイの血球像の変化
前野 幸男伊東 尚史釜石 隆森実 庸男中島 員洋
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2001 年 36 巻 4 号 p. 225-230

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抄録

 閉殻筋および軟体部の赤変化を呈し大量死した群のアコヤガイ(自然発症貝)より血リンパ塗抹標本を作製し観察した。血リンパ像を外套膜および閉殻筋の組織病変と対比した結果, 異常な大型細胞ならびに血球細胞質に見られる顆粒および空胞の出現は, 自然発症貝に特徴的にみられる外套膜および閉殻筋の結合組織における病変の程度とよく相関していた。実験感染貝においても血球細胞のこれらの変化は組織病変とよく相関していた。以上の結果よりアコヤガイ血球細胞の変化が本症診断の指標となり得ると考えられた。

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