日本消化器集団検診学会雑誌
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遡及的検討が可能であった進行大腸癌7例
平賀 聖久川元 健二井野 彰浩上田 真信岡村 均岩下 生久子古賀 充増田 康治
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キーワード: 大腸癌, 遡及的検討, 自然史
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2001 年 39 巻 3 号 p. 250-255

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抄録
注腸X線検査による遡及的検討が可能であった進行大腸癌7例7病変を対象に, 各病変における初回形態と腫瘍容積倍加時間, 及び過去の検査において見逃された原因について検討し, 以下の結果を得た。(1) 回形態は全例隆起型 (lsp 1例, Is 1例) もしくは表面隆起型 (Ila 3例, Ila+IIc 2例) で, 表面平坦型や表面陥凹型は認められなかった。腫瘍容積倍加時間は3.7~11.2ヶ月 (平均5.9ヶ月) で, 初回形態と相関性はみられなかった。(2) 見逃された原因としては, 撮影側因子ではバリウム付着不良が最も多く, 読影側因子では骨・腸管・半月襞との重なり・併存疾患の存在が同じ頻度で認められた。
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