日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5746
ISSN-L : 1884-9938
断裂し子宮内に残存したダイラバンSの一例: 子宮鏡による摘出時の問題点
藤脇 律人吉野 直樹岩成 治澤田 康治
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2007 年 23 巻 1 号 p. 237-238

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抄録
浸透性子宮頚管拡張器の破損は重大な合併症の一つである。今回我々は、子宮内避妊器具の摘出時に挿入したダイラパンitSの断裂による子宮内残存を経験した。残存ダイラパンSの摘出のため子宮鏡下子宮内腔検索を行ったが、腫大した残存ダイラパンSは透明で子宮内腔に充満し検出困難であった。この合併症に対して子宮鏡の使用が推奨されているが、実際には検出が困難な場合があり見落とし等の注意が必要である。
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© 日本産科婦人科内視鏡学会
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