野菜の量的、価格的安定を目的として植物工場の開発を開始し、噴霧耕による立体栽培である傾斜型植物工場 (TSファーム) を完成させることができた。植物工場開発における困難性は植物の生産性の低さと画一化が難しいことであろう。噴霧耕で立体化することにより生産性を向上させると共に省エネルギーとなった。このことにより野菜生産用植物工場の実現ができた。営利生産としては成長の早い比較的高価なものに限られており葉菜類が中心である。生産コストは露地野菜にとって変るほど安くはないので更なるコスト低減策と高く売るための方法が必要である。