マシンビジョンによるキャベツセル成型苗個体群の客観的非破壊生育計測
2000 年 12 巻 1 号 p. 4-9
詳細
2000 年 12 巻 1 号 p. 4-9
本研究では, 判別分析法により客観的に分離抽出したキャベツセル成型苗画像の被度および明度標準偏差を入力したニューラルネットワークモデルを用いて, キャベツセル成型苗個体群の個体当たり葉面積の客観的非破壊生育計測について検討した.
判別分析法を用いて抽出した画像の被度および明度標準偏差は, 既報においてマニュアル操作により抽出した画像の被度および明度標準偏差と同じ傾向を示し, 判別分析法により安定的にキャベツセル成型苗画像の客観的分離抽出が可能であった.
ニューラルネットワークモデルの予測値と実測値との間の相関は著しく強く, 決定係数は0.941, 予測値と実測値との残差の標準偏差である予測標準誤差は2.99, 残差の平均は-0.05であった.予測値に偏りは認められず, 実測値とよく一致し, キャベツセル成型苗個体群の個体当たり葉面積の客観的非破壊計測が可能であった.
