スキー研究
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研究資料
スキー・スノーボードの設計・解析のためのしまり雪の切削抵抗力の測定
多田 憲孝
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2014 年 11 巻 1 号 p. 81-86

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抄録
スキーが回転滑降できるのは,雪面からスキー板に外力が作用し,その一部が向心力となっているからである.その主要因は雪面をエッジが接触し,切削する際に生じる切削抵抗力である.この力を明らかにすることにより,スキー板に生じる向心力やスキー板をたわませる力などを計算することができる.これらの計算結果はスキーの運動解析やスキー板設計に応用できるであろう.
これまで著者は切削抵抗力測定装置を開発し,測定実験を行ってきたが,雪質により抵抗力が異なるため,さらに多種の雪質(結晶の状態・密度等)について調査する必要がある.本論文では,樹枝状結晶の雪を降雪直後に圧縮したしまり雪に対して3次元切削実験を行い,角付け角の影響等について知見を得た.本実験で対象とした雪は,これまで測定されていない雪質(結晶状態,密度等)である.
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© 2014 日本スキー学会
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