抄録
富栄養化は集水域の活動の結果で生じる。河川は無機化(浄化)現象や機能を持つが、湖沼は栄養塩を使って富栄養化する傾向が大きい。水の滞留時間と富栄養化現象とには、相関がある。下久保ダム湖での淡水赤潮、菅平ダム湖の富栄養化、諏訪湖での富栄養化について、具体例をあげながら紹介する。水質測定の問題点とその水を使うという点で何が問題かを考究する。
量と水質(水温、濁り、水道水源としての問題)。水道水源としての課題では、異臭味、ろ過閉塞、濁り。それらは、すべて薬品処理の急速ろ過処理での問題であった。生物処理の緩速ろ過処理なら問題ない。生物現象の良き理解者が水質問題を解決できる。