抄録
琵琶湖北湖において懸濁態リンを化学的分画し,その季節変動を見た。特に懸濁物のサイズに注目した。化学的分画は酸抽出と熱抽出を行い,それぞれの無機態リン,有機態リンを測定した。その結果,全懸濁態リンに占める割合をみてみると,小さいサイズでは酸抽出有機態リンと熱抽出有機態リンの割合が高かった。一方,大きいサイズでは酸抽出無機態リンと熱抽出無機態リンの割合が高かった。季節変動において,小さいサイズではほとんど一定で変動は見られなかった。大きいサイズにおいて,熱抽出有機態リンが全懸濁態リンの変化に最も関与していた。