抄録
日本の河川に生息する水生生物から文献等の情報を元に試験生物として適切な生物を検討した結果、シマトビケラ類を試験生物として選定した。代表種であるコガタシマトビケラCheumatopsyche brevilineata (IWATA)幼虫を茨城県内の用水路から採集し、基本的な殺虫剤感受性を検定するとともに、試験生物化を目指し室内での飼育条件を検討した。飼育条件を検討した結果、幼虫を室内で気温・水温20℃、明期14時間、魚用粉末飼料を給餌し、絶えず給気し、飼育水を撹拌することで、室内での飼育・羽化が可能となった。さらに、飼育容器内での交尾、産卵、孵化を確認し、数世代の累代飼育が可能であった。