抄録
深見池は長野県にある淡水の富栄養湖で周囲を山に囲まれ、風による鉛直混合の影響が少ない。湖面積2.2 ha、最大深部の深度は7.7mで4月から10月まで湖内は完全成層する。深見池のメタンの動態ついて、表水層における極大値および、底泥からの生成を詳細に検討した。室内実験の結果、底泥からのメタン生成が明確に確認された。さらにメタン濃度の増加とともに、りんご酸、酢酸などの有機酸の減少が確認され、これらの有機酸が基質であることが認められた。酸素の豊富な表層水でのメタン発生については、動物プランクトンの体内に存在するメタン生成菌が原因ではないかと実験から示唆された。