抄録
大阪市内にあるとある池は、栄養塩的には非常に富栄養な状態にもかかわらず、MicrocystisやAnabaenaをはじめとするアオコ状態を経験することがほとんどない。なぜ植物プランクトンが発生しないのか、その理由は学問的にも工学的にも非常に興味深い。そこでいくつかの仮説を立てて調査や実験を行なったところ、抑制因子が物理的・生物学的要因である可能性は低いと考えられた。再現性に乏しいものの、培養実験から何らかの化学物質が作用している可能性が示唆された。将来的にはアオコ抑制に作用している物質の特定を進め、アオコ抑制技術への応用を考えている。