日本陸水学会 講演要旨集
日本陸水学会第68回大会 岡山大会
セッションID: P21
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千葉県印旛沼の湖底堆積物中の有機成分の起源
*阿久津 由記井上 源喜高松 信樹
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抄録
千葉県北西部に位置する印旛沼は,1960年代に行われた開発事業および流域の都市化により水質が悪化した典型的な富栄養湖である。本研究では,西印旛沼の表層堆積物中の全有機炭素(TOC),全窒素(TN),炭化水素,脂肪酸およびステロールの水平分布から,湖周辺の環境および人為汚染の現状を考察した。TOC濃度は富栄養湖に値していた。石油性炭化水素が検出されたことなどから,人為汚染を受けていると判断された。河口付近での高いTOC濃度,高い石油性炭化水素濃度は,両河川から西印旛沼へ汚水が流入しているためと考えられた。TOC/TN重量比などからは,外来性有機物より自生性有機物の寄与が大きいことが判明した。
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© 2003 日本陸水学会
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