抄録
湖沼において細菌は、微生物食物連鎖の基盤的な生物群集として大変重要な役割を担っているが、細菌群集の多様性や群集構造に関する知見は乏しい。これまで、細菌の分類学的な情報を得るため、寒天培地法などの培養法が用いられてきたが、検出率は全体の1%以下であり、全体像を見ることができなかった。本研究では、培養非依存法を用い、浮遊細菌の系統分類学的組成、およびサイトグラム解析により識別されるふたつの細菌グループ(高DNAグループ、低DNAグループ)の動態と、生物物理化学的な環境要因との関連を明らかにすることを目的とした。