日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集
第7回日本ロービジョン学会学術総会・第15回視覚障害リハビリテーション研究発表大会合同会議 プログラム・抄録集
セッションID: LSII-2
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ランチョンセッション II
遮光眼鏡が持つ“力<パワー>”について
*山中 幸宏
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抄録

70歳代の網脈略膜萎縮の女性は、娘さんの手にしがみつくようにして来店されたが、遮光眼鏡CCP-YGを掛けることで「曲がった腰もしゃんと伸び、大またで歩けるようになった」…。60歳代の糖尿病網膜症の女性は「度数が入っていないのに遮光眼鏡CCP400FLを掛けるととてもよく見えるようになる。度数が入っていないメガネでも良く見えるようにする山中さんは手品師か!」と喜んでいただいた。
1997年に視覚学会で発表した聞き取り調査では、糖尿病網膜症の方で矯正視力0.6以下に低下した事例では70_%_の方が羞明を感じ、そのうち70_%_の方が自覚的に遮光眼鏡装用により見やすくなることを述べていた。
しかし、その後のコントラスト検査装置を使った実験では、糖尿病網膜症の方は、コントラストのほぼ全域で低下する傾向があることもわかった。
今回は各事例を紹介すると共に、臨床面では有効性が高いとされる遮光眼鏡の秘めたパワーの理由を検証したい。

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© 2006 日本ロービジョン学会・日本視覚障害リハビリテーション協会
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