The Journal of Japan Society for Laser Surgery and Medicine
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Laser Therapy in the Field of Obstetrics and Gynecologic Oncology
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2020 Volume 40 Issue 4 Pages 369

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2017年の第38回日本レーザー医学会大会において,荒井会長より,「産婦人科領域におけるレーザー治療」に関するシンポジウムの企画を依頼され,奈良県立医科大学産婦人科の小林浩教授ととも座長を務めさせていただきました.今回,シンポジウムで講演された演者のうち,4人のシンポジストが論文投稿に同意され,産婦人科特集として,学会雑誌に報告することになりました.

本特集では,産婦人科領域のレーザー治療に関する本邦の第1人者の4人の先生方に,子宮頸部病変に対するフォトフリンPDT,5ALA-PDT,ならびにレザフィリンPDTの有用性と課題に関して,さらに,子宮体部病変に対する複合型細径ファイバを用いたレーザー治療の開発と臨床応用に関して,原著論文3編と総説1編を執筆していただきました.

具体的には,まず,NTT西日本病院産婦人科の田坂美恵先生には,「子宮頸部初期病変に対するフォトフィリンPDT治療後の妊娠における産科学的経過~子宮頸部円錐切除術と比較して~」に関する原著論文を執筆していただきました.

2番目は,国際セントラルクリニックの水野美香先生に,「子宮頸部上皮内腫瘍に対する5-aminolevulinic acidを用いた光線力学的療法」に関する原著論文を執筆していただきました.

3番目は,浜松医科大学病院産婦人科の村上浩雄先生に「子宮頸部上皮内腫瘍に対するタラポルフィンナトリウムを用いた光線力学的療法」に関する原著論文を執筆していただきました.

4番目は,奈良県立医科大学産婦人科の岩井加奈先生には,「子宮体部病変に対する複合型細径ファイバを用いたレーザー治療装置の開発と臨床応用への展望」に関する総説論文を執筆していただきました.

以上,4人の専門医の先生方に産婦人科領域における各種レーザー治療の有用性や課題について報告していただきました.本特集は,本邦における産婦人科領域レーザー治療の多様性や有用性を示しており,適応拡大を目指している産婦人科領域レーザー治療の今後の展開が大いに期待されます.

 
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