昭和医学会雑誌
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麻酔導入時に発生した気管支痙攣に対してイソフルランの吸入が有効であった1症例
小林 玲音遠井 健司高道 恭生大瀧 礼子東 里美中村 久子安本 和正
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2008 年 68 巻 4 号 p. 238-240

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抄録
慢性副鼻腔炎に対して内視鏡下鼻内副鼻腔手術を予定した49歳の女性にクエン酸フェンタニル, ミダゾラム, 臭化ベクロニウムなどで麻酔導入後に気管挿管した.挿管直後より肺尖部および上肺野では肺胞音が全く聴取されず, 中・下肺野には喘鳴を認めた.気管支痙攣と診断し, アミノフィリン, コハク酸メチルプレドニドロンナトリウム静注などを静注したが効果はなく, 高濃度イソフルランの吸入によって改善した.
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