2016 年 54Annual 巻 28AM-Abstract 号 p. S323
付け爪型脈波計を開発し遠隔モニタリングへの応用を図る事が本研究の目標である.デバイス取り付け部位を爪とすることで,長期間強固な固定が可能である.また爪には感覚神経が無いため装着時の違和感を抑えることができる.複数の爪に取り付けることで多波長・多点同時計測も可能である.システム構成を図に示す.付け爪型脈波計は計測回路,電源,無線回路により構成される.本研究では,小型反射式光電脈波計測回路の試作を行った.計測回路はLED(530nm)から照射された光の反射光をフォトダイオードにて検出,フィルタおよび増幅回路を経て出力するものである.20歳男性を被験者とし,椅子に座り安静状態において左手中指より計測し,脈波を取得することが出来た.試作回路の大きさは11mm×12mm,消費電力は30mWであり省電力化が今後の課題である.