2017 年 55Annual 巻 3AM-Abstract 号 p. 160
本研究では,睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)診断のために頭部MRIからの舌領域自動抽出を行う手法を提案する.この手法では,頭部MRIから舌周辺をトリミングした画像を用いて5つの特徴量を算出し,SVM (Support Vector Machine)を用いて識別境界を構築する.識別を行いたい頭部MRIの特徴量と構築した識別境界を用いて舌領域かその他の領域かという識別を行う.その結果,すべての特徴量で5枚の頭部MRIを識別した精度の平均は約55.7%であり,もっとも精度が高い精度は約74.08%であった.今後,精度を向上させるために,特徴量を組み合わせて識別を行い,また,他の有効な特徴量を探していく.