生体医工学
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抄録
SmartBANが支える医療・ヘルスケアIoT
田中 宏和畠山 泰貴小森 達也松隈 剛
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2017 年 55Annual 巻 4AM-Abstract 号 p. 290

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医療・ヘルスケアIoTを実現するためのキー技術の1つである人体周りのシームレスな生体情報収集技術であるBody Area Network (BAN)、特に次世代BAN規格であるSmartBANの最新技術動向について紹介する。SmartBANは従来のBLEやIEEE802.15.6と比較して、シームレスなデータ収集に不可欠な4つの技術的要求、(a)超低消費電力化(Ultra-Low-Power MAC,Ultra-Low-Power PHY 技術)、(b)QoSの最適制御(様々な伝送レート、許容遅延、許容誤り率などをもつ入力信号を最適に伝送する必要性、医療アプリでは緊急信号の最適伝送の必要性)、(c)タイムリーな接続(Nodeの迅速な初期接続及び再接続、緊急信号の迅速な発信)、(d)システムの共存(他システムとの共存及び同じBAN同士が接近した場合の共存)において格段に優位性のある方式である。本発表では、SmartBANの最新の標準化動向とその技術的特徴を生かした事例の紹介を行う。

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© 2017 社団法人日本生体医工学会
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