2017 年 55Annual 巻 5PM-Abstract 号 p. 462
咽頭などの口腔粘膜の粘膜水分量を非接触測定することが可能な光ファイバプローブの実現について検討した.製作したプローブは,中央部に配置した白色光を照射するため複数の石英ガラスファイバとその周囲に配置したサンプルからの拡散反射光を検出するためのファイバから構成されている.まず,ゼラチンをファントムとして用いた実験により,波長1450 nmの吸収ピーク強度が含水量と共に線形的に増加されていることが確認できた.次に行った人間の舌を対象としたインビボ実験の結果では,提案された手法によって,拡散反射光を検出することにより,含水量の測定が可能なことが示された.