2020 年 Annual58 巻 Abstract 号 p. 203
厚さ1umから10um程度のフィルム上に形成された超薄型で皮膚密着型の多種多様なフレキシブルヘルスケアデバイスが提案されている。これらの超薄型のデバイスに既存の電池を有線接続で取り付けると、皮膚に常時貼り付けても装着の不快感が少ないという超薄型デバイスの本来のメリットが損なわれてしまう。そこで、超薄型デバイスに対するエネルギー供給の課題を解決するために、有機エレクトロニクスを用いたフレキシブルヘルスケアデバイスに対して無線給電とエネルギーハーベスティングを適用した研究例を紹介する。具体的には、無線給電で動作するおむつ用ワイヤレス尿漏れ検出センサシート、振動発電で動作する踏んで発電する靴の中敷き型万歩計、フレキシブル太陽電池で動作する音で発熱を知らせる腕章型発熱アラームなどの開発事例を紹介する。