2022 年 Annual60 巻 Proc 号 p. 270-272
本稿では、fNIRSのソフトウェア開発について、現在の研究動向と今後の展望を述べる。代表的なfNIRSソフトウェアとして、頭皮血行動態ノイズの低減、頭皮-皮質相関の解析、部分光路長の推定技術に関わるソフトウェアを紹介し、それぞれのトピックに関する今後の展望を述べた。また、筆者らが開発しているfNIRS解析用ソフトウェアプラットフォームOpen PoTAToの概要を紹介した。さらに、ソフトウェアに関連する話題として、fNIRSのデータフォーマットの最新状況を整理し、医療応用のためのデータフォーマットに関する提言をした。