抄録
RNA,タンパクの発現解析、免疫染色法といった手法によりIP3はCa2+動態に様々に関与することが明らかになってきた.しかし,Ca2+応答やオシレーションは短い時間で観察されるため,IP3産生も0.1ms〜数sといった時間間隔での計測が必要となる.そこで,IP3及びその前駆体であるPIP2と強く結合するPLC-δ1のプレクストリ相同ドメイン(PHD)とCFPもしくはYFPの融合タンパク[1]によるFRETを3CCDカメラで計測することによって機械刺激に対するIP_3産生をリアルタイムに観測した.