板材料の強度や成形性といった材料特性は,結晶集合組織に大きく依存する.そこで本研究では,動的陽解法・結晶均質化マルチスケール有限要素法により,自動車車体用板材3種(A6022-T43, A5182-O, HC220YD)について,成形性評価のためのLDH (Limiting Dome Height)解析を行った.マルチスケール解析を実施するため,SEM-EBSD (Scanning Electron Microscope, Electron Backscatter Diffraction)により実際の板材の3次元層状結晶方位分布を計測し,初期方位データとして導入した.