抄録
磁気ディスク装置(以下HDD)の内部では,ディスクが高速(例えば7,200min^<-1>)に回転するため,ディスク周りの空気が摩擦で引き摺られることにより台風並みの高速流(20-40m/s)が生じる。この高速流はアームやディスクに衝突して振動(FIV : Flow Induced Vibration)させ,アーム先端のへッドの位置決め精度を悪化させる大きな要因となっている。そこで,現在のHDDの開発では,この気流制御が重要な課題となっており,CFD(Computational Fluid Dynamics)を用いたCAEが活躍している。