抄録
近年,再開した比較的小型の超音速機の研究では,高速性,経済性及び環境適合性等も含めて多様な性能が要求されている.このような性能を満足するためには,軽量化が必要であり,翼も非常に薄くなる.そのため,主翼と胴体を連結する翼胴結合金具の設計が重要である.従来の手法として,指定した固定領域の中で最適な構造の形状を探すトポロジー最適化がよく用いられる.しかし,主翼には様々な空力荷重が負荷されるので,トポロジー最適化の解が一意的に定まらない問題がある.そこで,様々な荷重に対する翼胴結合金具のトポロジー最適解群を自己組織化マップ(Self-Organizing Maps)を用いて分類し,トポロジー的な特徴を検討することで,ロバストなトポロジー最適解の探索を試みる.