くりこみ群分子動力学(Renormalized Molecular Dynamics : RMD)法は,従来分子動力学(Molecular Dynamics : MD)法では計算規模の問題から不可能であると考えられている高レイノルズ(Re)数での解析が可能である.本論ではRMD法を用いて約2.5〜10000といった広範囲のRe数に対して2次元円柱周りの流れの解析を実施した.くりこまれた系で計算を実施し,抗力係数(C9値)に対するくりこみ群を求めた.その要素を基に外挿することで,くりこむ前のCE,値を得た.Re数とC副直の関係を準2次元の実験値と比較し,傾向がよく一致することを確認した. RMD法を用いることにより,従来MD法では不可能とされていたRe>10000の高Re流れの解析可能であることを示す.