抄録
複雑なシミュレーション結果を解析し,理解する上で,スーパーコンピュータ上の大規模データをボリュームレンダリングで可視化することが有効である.粒子ベースボリュームレンダリングを利用した遠隔可視化システムは,大規模なボリュームデータをサイズの小さい可視化用粒子データに変換することで従来手法のメモリ使用量,および,データ転送量の問題を解決し,対話的な遠隔可視化を可能とする.本研究ではスーパーコンピュータ上で動作するサーバ処理の負荷分散システムを構築し,京コンピュータ及びBX900を利用して約1000並列までのストロングスケーリングを達成し,一億要素のデータを数秒で処理した.