抄録
バイオマスをはじめとする新エネルギー開発と,ダイオキシンに代表される有害物実の無害化技術開発を含む環境保全は21世紀に入り,ますます重要な位置を占めるようになっている。ここでは(1)「燃焼合成」という材料開発手段から始まり,(2)それらをヒータとして用いることによる「高温過熱水蒸気発生システム」開発に至る経緯と,今までにない1000℃の高温過熱水蒸気が拓く世界として(3)「間接熱脱着によるダイオキシン類有害有機物の分離と高温過熱水蒸気による分解無害化」と,(4)「草木系バイオマスから高温過熱水蒸気改質による水素製造」の順に報告する。