直噴ガソリンエンジンにおける燃料噴霧壁面衝突挙動の解明

抄録

直噴ガソリン機関ではPM排出量が多いことが問題であり，噴霧壁面衝突後に形成される過濃混合気や付着液膜が要因と考えられている．しかし，高圧場における衝突挙動や燃料低沸点成分の壁面上における沸騰の影響は十分調査されておらず，圧縮行程噴射時の衝突挙動を数値計算により精度良く再現できていない．本研究では液滴の衝突挙動を拡大撮影により把握し，雰囲気圧力および壁面温度が衝突後の飛散挙動に与える影響を調査した．