機械學會誌
Online ISSN : 2433-1546
弓形斷面を有する棒の捩り
石橋 正
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

1933 年 36 巻 191 号 p. 188-194

詳細
抄録

本論文は弓形断面を有する棒の捩りに關する問題の解答である。著者は先づ一つの複素平面上に於ける弓形断面を他の複素平面上にて虚軸の方向に無限長を有する帯に寫像し、棒断面の變形を示すその共扼函數を該平面上に於ける定積分の形にて求め、それより應力竝に捩りの偶力を求めた。其の結果最大應力は弓形の弦の中央に於て起る事を確めた。尚附録として本文の基礎となる定積分をCauchyの積分定理を應用して求め、それより本文に必要なる定積分の大部分を導いてゐる。

著者関連情報
© 1933 一般社団法人日本機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top