M&M材料力学カンファレンス
Online ISSN : 2424-2845
セッションID: GS0801
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GS0801 共析鋼極細線の伸線減面率と残留応力の関係(GS08-01 構造部材・強度評価1,GS08 構造部材・強度評価)
小原 茂将笠場 孝一石岡 あや乃小坂 誠児玉 順一
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抄録
共析鋼極細線はタイヤの補強等で非常に需要の高い材料で、常に高強度化が進められている。反面、高強度のため疲労強度の劣化やデラミネーションの発生などが問題となっている。これらの主要な原因は、伸線後の線材内の残留応力であり、これを軽減する伸線方法を定めることが重要である。本研究では共析鋼極細線の伸線によって発生する残留応力を、簡易伸線冶具による模擬的な実験と有限要素解析を用いて調査した。その結果、残留応力は減面率が14〜16%のときがピークになることがわかった。表層部と内層部のダイス通過中の応力差が通過後も維持されるため、全断面に加工が及ぶようなダイスの選択が残留応力軽減のために必要である。
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© 2008 一般社団法人 日本機械学会
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