抄録
1070アルミニウムおよびSUS304ステンレス鋼の薄肉円筒試験片を用いて応力制御による引張・圧縮および繰返しねじりを組み合わせた比例および非比例負荷の疲労試験を実施し,寿命特性および寿命評価法について検討した.ミーゼス型の相当応力範囲で寿命整理を行った結果,1070アルミニウムでは円形負荷は低寿命側の係数6の範囲の内側で整理され,その他のすべての比例および非比例負荷は長寿命側のほぼ係数6の範囲の内側で整理された.SUS304ステンレス鋼では十字型負荷と四角形負荷は係数2の範囲で整理され,円形負荷は長寿命側の係数6の範囲の内側で,繰返しねじり負荷は係数6の範囲をやや外れて整理された.