M&M材料力学カンファレンス
Online ISSN : 2424-2845
セッションID: OS1505
会議情報
OS1505 プラズマ窒化を施した超微細粒鋼の疲労特性(OS15-02 表面処理および加工の影響,OS15 金属材料の超高サイクル疲労と信頼性評価)
蛭川 寿古谷 佳之
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

ダブルメルトで作製し、高清浄度化を図った5種類の超微細粒鋼に窒化を施し、疲労特性を調べた。窒化材の硬化層深さは1mm 程度となったが高C材に比べて低C材では母地部の硬さが大きく低下した。窒化材の破壊形態は全て表面破壊となり、疲労強度は高C材では母材に比べて上昇したが、低C材ではその差が小さくなり低Mn材では差はほとんどなかった。また、P添加材では無添加材に比べて疲労強度は向上した。これらの結果から、窒化材の疲労強度は表面破壊のみとなった場合でも内部の硬さの影響を受けること、P添加により表面破壊特性が改善すること及び窒化材においてMnは硬化層の形成に大きく寄与していることが明らかとなった。

著者関連情報
© 2008 一般社団法人 日本機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top