抄録
鉄鋼設備における鉄鉱石の焼結設備においては、焼結鉱とコークスの焼結反応が進行するにしたがって、焼結鉱の温度は上昇し最高の温度に達した後は次第に下降する。この温度変化は間接的測定によりほぼ推定されるが、本論文では理想的な数式モデルを提案する。焼結鉱の燃焼は吸引ブロワの吸引圧力で上部から流入する空気によって進行する。吸引空気は温度と圧力によって状態変化をするので流量と温度分布が相関し、焼結設備のウィンドボックス毎に温度と圧力が決まり、それらを総合して必要なブロワの能力が決定される。このような解析によって、設備設計や、運転管理が数理的に決定できる。