主催: 一般社団法人 日本機械学会
会議名: 生産システム部門研究発表講演会2024
開催日: 2024/03/04 - 2024/03/05
製造分野や物流分野に多く見られる在庫型倉庫では, 部材や商品を素早くタイムリーに出庫することが求められており, 倉庫業務の主工程であるピッキング工程の効率化は重要な課題である. 出庫作業の効率化のためにピッキング工程の自動化が提案されているが, 数理最適化による効率化は, 改善率に加え求解 度の観点でも大きな課題を抱えている. 本研究では, 自動搬送機により商品ケースごとピッキングを行う倉庫を想定し, 商品ケースの集荷と返却を効率よく行うために搬送経路を最適化する技術を提案する. 本手法は, 経路最適化を順序最適化問題として扱えるルールベースのシミュレータを活用し, 複雑かつ予測不能なオーダー変化にも対応可能な技術である. 数値実験の結果, 本手法によりオーダーに対して効率的なピッキング計画が立案されることが明らかになった.