抄録
平成25年度H-IIAによるALOS-2小型相乗り副衛星の一つとして,日本大学が提案している超小型衛星SPROUTが選定された.SPROUTでは,ソーラーセイルや大型太陽発電パネル等,将来の大型宇宙構造物の実現に向けて,インフレータブルチューブと膜面から成る複合膜面構造物の展開実証や膜面構造物による軌道降下率変化の予測等を行う.また,アマチュア衛星として,カメラ撮影やデジピータ利用等をアマチュア無線家に開放する予定である.本報告ではSPROUTの衛星・分離システム,複合膜面構造保持・展開システムの概要,開発状況について発表する.