日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
第63回日本衛生動物学会大会
セッションID: B14
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第63回日本衛生動物学会大会
地域中核病院としての足利赤十字病院における寄生虫・衛生動物関連疾患患者受診動向についての解析
*島田 瑞穂小松 本悟桐木 雅史千種 雄一松岡 裕之
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抄録
【はじめに】栃木県南部に位置する足利赤十字病院は、年間外来受診者数が27万人を超える3次救急に対応した地域中核病院である。今回、過去数年間の外来受診者の疾病動向をとりまとめたところ、多様な寄生虫疾患・衛生動物関連疾患の受診者があることを確認したので報告する。【方法】オーダリングシステムを基に疾患名からレトロスペクティブに検索した。またオーダリングシステム導入以前の症例の情報については、病院各部門および外注検査機関の協力を得た。また衛生動物関連疾患については、受診者の住所をプロットし地域受診者動向を確認した。【結果】原虫症としてアカントアメーバ症、赤痢アメーバ症、ジアルジア症、ニューモシスチス肺炎、膣トリコモナス症を認めた。条虫症では日本海裂頭条虫症、線虫症では、アニサキス症、回虫症、鉤虫症、蟯虫症を認めた。衛生動物関連疾患としては、他院にて診断がつかず重篤化してから受診したツツガムシ病症例を2009年11月に1例(ミノサイクリン開始後速やかに軽快)経験した。ツツガムシ病症例は2010年12月にも経験した(レボフロキサシン加療中に診断)。またフィリピンから到着2日目発症のデング出血熱症例を2007年に1例(特発性血小板紫斑病を発症しておりただちに入院加療、その間に診断)重症例として経験した。髄膜炎加療中に日本脳炎抗体価が高値であることが判った症例(日本脳炎と診断)を2006年に経験した。疥癬症は家族内感染を多数経験した。ムカデ・ハチ・マムシ関連患者は 4月から10月に来院し、7月~9月にピークがあることを確認した。ムカデ刺傷・ハチ刺傷者の住所は足利市内において地域性があり、各々の刺傷場所、時刻、受傷してから受診までの時間間隔等に差が認められた。
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© 2011 日本衛生動物学会
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