体育経営学研究
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研究資料
体育学習における標準設定の方法に関する研究 : 走り高跳びについて
池田 延行蒲池 直志
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1987 年 4 巻 1 号 p. 21-28

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抄録
本研究の目的は,走り高跳びの記録と体格・体力との関係を明らかにすることによって,学習指導の立場から,個人差に対応した走り高跳びの標準設定の手法について検討するものであった。結果の概要は,次のとおりである。1) 全ての学年において,走り高跳びの記録に対する身長と50m走タイムとの強い関係が認められた。2) 身長と50m走タイムを学習者の主体的条件として,重回帰式による標準設定の手法を明らかにした。重回帰式は,以下のとおりでる。Y^^^=0.5(×1)-10(×2)+120 Y^^^:走り高跳びの目標記録(cm) (×1):身長(cm) (×2):50m走タイム(秒) なお,定数120は学習者の技能レベルに応じて随時変えればよいものである。3) 2)の重回帰式より作成したノモグラムを,小学校5年生,6年生の授業に活用し,その有効性が示唆された。本研究の要旨は,日本体育学会35回大会(昭和59年10月,鹿児島大会)において発表した。
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© 1987 日本体育・スポーツ経営学会
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