2025 年 42 巻 1 号 p. 38-42
【目的】球脊髄性筋萎縮症(spinal and bulbar muscular atrophy:SBMA)の歩行障害に対して,hybrid assistive limb®医療用下肢タイプ(HAL)を用いた治療(HAL治療)が保険適応となっているが,SBMA単独での有効性評価は十分とは言えない.SBMAに対するHAL治療の効果について後方視的に検討した.
【方法】HAL治療を実施したSBMA患者13名.HAL初回クール(1回40分,9回のHAL治療で1クール)実施前後の2分間歩行距離(2MD),6m歩行時間,Timed Up & Go test(TUG),creatine kinase(CK)を比較した.
【結果】治療の前後で2MD,6m歩行時間,TUGは有意に改善した(それぞれ,p=0.003,p<0.001,p=0.002).CKに有意な差は認められなかった(p=0.425).
【結論】HAL治療がSBMAの歩行障害に対して有用である可能性が示唆された.