歯科薬物療法
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ヒト唾液腺由来細胞へのH2O2誘導による酸化ストレスに対するアスタキサンチンの抗酸化・抗炎症作用
矢島 麻衣子松野 智宣浅野 一成又賀 泉
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ジャーナル 認証あり 早期公開

論文ID: 15.09

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抄録
近年,唾液分泌低下を来す病態形成の一つに活性酸素種(reactive oxygen species:ROS)の関与が報告されている.ROSへの防御は生体内に備えられている内因性抗酸化システムに加えて,抗酸化物質に注目が集まっている.アスタキサンチン(astaxanthin:AX)は種々の生物に広く分布している天然カロテノイドの一種で,強力な抗酸化・抗炎症作用を有する.本研究ではヒト唾液腺由来の細胞株であるhuman submandibular gland cellにおいて,H2O2で誘導した酸化ストレス障害に対して,AXが及ぼす作用をin vitroで検討した.その結果,10 μMのAXを予防的に添加することで,8-Hydroxy-2’-deoxyguanosineとinterleukin-6,8の産生量が有意に低くなり,細胞増殖の減少とアポトーシスが有意に抑制された.以上,AXの持つ抗酸化および抗炎症作用が,酸化ストレス障害から唾液腺細胞を保護することが示唆された.
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© 2015 日本歯科薬物療法学会
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