歯科薬物療法
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歯性感染症の閉塞膿瘍から分離された起炎菌のMIC
金子 明寛佐々木 次郎
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1993 年 12 巻 1 号 p. 55-66

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抄録
1989年9月から1991年6月に, 新しい抗菌剤の臨床試験を行い, 細菌の集中同定を行った。1024株が検出され, 好気性グラム陽性菌は563株で55%であった。嫌気性菌を含めるとグラム陽性菌は813株78.4%であった。それらの薬剤感受性を日本化学療法学会標準法で測定を行った。AmpicillinのMICはいまだに低いが, 耐性化傾向もみられた。エステル型のセフェム剤であるcefteram pivoxil, cefuroxime axetilとcefpodoxime proxetilの感受性は良かった。非エステル型のセフェム剤ではcefdinirの感受性が良かった。
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