歯科薬物療法
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アンピシリン点滴静注時の抜菌後菌血症
佐々木 次郎TETSUYA OTSUKAHIROSHI OZAWAJUN TAKAKURAINTETSU KOBAYASHI
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1994 年 13 巻 2 号 p. 96-101

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抄録
抜歯時にchemoprophylaxisをしないで抜歯すると, すでに私たちが報告した通り一過性菌血症の発症率は69.2%であった.
口腔外科処置と抜歯を開始する直前から, ampicillinの500mgか1000mgを点滴静注し, 手術中に点滴が終了するようにした.点滴終了後5~10分以内に静脈血を採取してBecton Dickinson & Co.のblood culture medium NR16AとNR17Aで培養した.この培養基には, 抗菌薬に吸着して不活化させるresinが入っている.
23症例で血液培養の菌陽性は1例で4.3%であった.
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© 日本歯科薬物療法学会
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